30年ぶりに母に会ったとき
あれっ?
なんだか子供っぽいな
そう思いました
3才のとき
私の両親は離婚しました
そして、親権は母がとりました
でも、その半年後
新しい恋人と結婚するため
母は私を棄ててしまいました
そして
その後母が私に会いに来ることは
二度とありませんでした
そう、私の母は
いわゆる
毒親、毒母さんです
30年ぶりに会った母は
私を棄ててから自分がしてきたことを
一方的に話します
仕事を頑張ってきたこと
子育ても頑張ってきたこと
まるで
子供が母親に
自分の頑張りを認めてほしいかのように
そして母から子への視点
私を思いやったり心配する言葉は
何ひとつ出てきませんでした
精神科医・高橋和巳先生の著書
「母と子」という病 によると
母親は以下の3タイプに分かれるそうです
①成人の母 90%
②成人になり切れなかった母 3%
③知的能力が低い母 5%
残り2%は、統合失調症など精神病の母
私の母は
②成人になり切れなかった母
だったのです
人の心・精神は
以下のように順を追って成長していきます
乳幼児期
↓↓
イヤイヤ期(第一次反抗期)
↓↓
学童期
↓↓
思春期(第二次反抗期)
↓↓
成人
最大の難関は
成人・大人になる手前の思春期
一部の人はこの思春期を
迎えること・乗り越えることができず
その後の人生、学童期にとどまります
そのような人が母になると
②成人になり切れなかった母
になります
私の母の母(祖母)は
病気の後遺症で
家事も育児も充分にはできなかったそうです
だから思春期
母は病気で弱っていた祖母に
反抗することができなかった
そして
おそらく母の心は
そのまま学童期にとどまったのでしょう
小学生が犬を飼う時と
母の行動を比べてみます
犬を飼いたい
子供ができたから産みたい
↓↓
飼いだしたが、他のことに興味がうつる
産んだが、他のこと(新しい恋人)に興味がうつる
↓↓
世話を投げ出す
育児を投げ出す
↓↓
結局親が犬の世話をする
結局親(父の父母、私の祖父母)が
子供の世話をする
↓↓
小学生なので、自分を責めたりしない
心が小学生なので、自分を責めたりしない
②成人になり切れなかった母の多くは
社会的に普通に暮らしています
私の母は弁護士さん
社会的にはむしろ尊敬される立場で
人生をすごしてきたと想像されます
でも心は小学生なので
わが子に対する母性や責任感は無かった
棄てるつもりはなかったの
でも、
近くに子供をあずける保育園がなかったの
それたに、あなたは
本当に手がかからない子供だったのよ
母は明るく言いました
えっ?
それが理由??
わが子を棄てるには
あまりにも軽い理由です
母が私を棄てたのは
私が4歳になるころ
私がイヤイヤ期を経て学童期に差し掛かるころ
つまり
母と私は同じ学童期になったので
あとはあなたの責任で生きていきなさい
そう思ったのだと推測されます
母は
②成人になり切れなかった母
高橋先生からこのことを学んだとき
ずっと心を覆っていた霧が
サッと晴れような気がしました
私の人生最大の謎
なぜ母が私を棄てたのか
なぜ母は私を愛さなかったのか
その答えを見つけたからです
答えを見つけたからと言って
苦しみや悲しみが消えてなくなる
わけではありません
でも、
答えを見つけることができたことを
本当に幸せだと思いました
一般的に
②成人になり切れなかった母
を持つ娘や息子の苦しみは
不登校・摂食障害・家庭内暴力などの
思春期問題として現れます
思い出してみてください
思春期のころ
お母さんは
あなたの反抗に向き合ってくれましたか?
あなたの成長や悩みに
責任を持って寄り添ってくれましたか?
もし、そうでなかったら
あなたのお母さんは、心は小学生のままの
②成人になり切れなかった母
かもしれません
イラストは本から抜粋したもの
高橋克己さんの本には
いつも優しいイラストが添えられていて
癒されます