30年ぶりに母と会う

30年ぶりに母と会いました

遠いむかし、新しい恋人と結婚するため
邪魔になった3才の私を捨てた母です

遠い昔の手紙の住所に手紙を出したら返事が返ってきて、母が生きていることを知りました
母も高齢なので「一度会っておこう」 そう思いました

20才のころ一度会って以来…
3才ころのことはほとんど覚えていないので、母と会うのは記憶の中で2回目です

母は緑豊かな美しい街で
大きな庭のある立派な家で、ご家族と幸せそうに暮らしていました

でも…

母との再会は
残念ながら心温まるものではありませんでした

次々と告げられる、知らなかった残酷な事実
「自分は何も悪くない」という主張
元夫である私の父への誹謗中傷

そして…
わたしを思いやる優しい言葉や謝罪の言葉は
何ひとつ母の口からは出てきませんでした

離ればなれの半世紀の間につむがれた母の物語は
あまりにも難解で、かつ残酷な内容でした

「あなたは本当に手のかからない子だったのよ」 
と言う母

違う!

本当は甘えたかった
ワガママも言いたかった

でもママを困らせないように、ママに嫌われないように
3才のわたしは、必死で我慢していた

でも、そのことを母はまったく気付いていなかった

だから私を捨てることができたのでしょう

母と会ったのは
区切りをつけ自分の人生をよりよく歩むためでした

でも…

心が冷たく硬くなっていく…

つらくて
大好きな心理の学びもブログを書くことも
出来なくなってしまいました

それなのに心は「ママ、ママ」と呼び続けます

信頼できるセラピストさんにサポートをお願いし
ビリーフチェンジのセラピーを複数回受けました
※心理セラピストも、自身の心のメンテナンスのためセラピーをうけます

あふれだす怒りと恐怖、絶望的な悲しみ

記憶の奥底に深く深く隠れていた感情を解放することができました

ビリーフチェンジセラピーでは
3才までの記憶が無いころの感情解放やトラウマを扱うことも可能なのです

そして、今

それでも母を愛している

そんな自分を認めたら
ずいぶんラクになりました

母とまた会うのか、それとも二度と会わないのか
それは分かりません

でも…

母へのほろ苦い思いも
そして愛も

どちらも大切な私の一部なので、優しく抱きしめて
生きていこうと思っています