苦しみを言葉にして話す(放す)

 

「はじめに言葉ありき」
 
 
有名な聖書の言葉ですね
 
 
神は「光あれ」と言われた
すると光があった
 
 
この話を聴いたとき
 
 
潜在的に存在していたホワッとしたものが
神様の言葉で顕在化して世界に現れた
 
 
そんなイメージを持ちました
 
 
 
カウンセリングでは
クライアントさんが自分の悩みを
自分の言葉で話すことがとても大切です
 
 
なぜなら
 
 
悩みを言語化すると
意識は心の奥深くに入っていき
いままで気づかなかったことに
気づくことがあるからです
 
 
カウンセリングのときの沈黙も
とても大切です
 
 
なぜなら
 
 
沈黙の中でクライアントさんが
自分の心の中に潜在的に存在していた
ホワッとした悩みを
言葉で顕在化させようしているからです
 
 
なので
じっと待ちます
 
 
沈黙の後に出てきた言葉は
心の中を顕在化した
とてもとても大切な言葉なのです
 
 
お悩みを
身体の違和感として感じる方も多いです
 
 
クライアントさんの身体の中にある違和感の
色・形・大きさ・重さ・温度・質感などを
丁寧に言葉にしていきます
 
 
そして
こうお聴きします
 
 
「その違和感に口があったら
何と言っていますか?」
 
 
思いもよらぬ言葉が出てきたりしますが
それがクライアントさんの心が
顕在化する瞬間です
 
 
その言葉と
それに伴う感情を丁寧にあつかうことが
悩みの軽減や解決につながります
 

 
逆になかなか話せない言葉もあります
 
 
わたしにとって
なかなか話せない、口にできない言葉は
 
 
おかあさん
 
 
でした
 
 
おかあさん
 
 
産んでくれて
そして愛情をもって育ててくれる
 
 
命と存在の許可をあたえてくれる
世界でもっとも大切な存在
 
 
それを幼くして失った私は
なんだか畏れ多くて
この言葉をどうしても
口にすることができなかったのです
 
 
でも
 
 
おかあさん おかあさん おかあさん
 
 
カウンセリングで
繰り返しこの言葉を口にしたとき
 
 
心の中の違和感
黒くて重くて冷たくてイガイガしたもの
母への恨みや悲しみが
すこし柔らかくなったように感じました
 

 
言葉にして話すことは放すこと
 
 
もし、ご自分の中に
もやもやしたある悩みや苦しみがあるのなら
 
 
それを声に出して
言葉にして話してみてください
 
 
すこしラクになると思います
 
 
 
もし、誰かの助けが必要なら
ご連絡をください
 
 
一緒に
あなたの悩みや苦しみを
言葉にして話し(放し)ましょう